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こういうデザインは職人しか産み出せないと思うんだ [Collection]

週末に年中行事がありまして京都へ行ってきます。で、着物を着て参戦予定なので着物の衣替えしてましたの、腰が痛いス!!!!!!!!

そうそう、前回シーズン最後の最後で、ひっさしぶりに衝動買いしましてね。仕立て上がってきたのを仕舞っておいたんですよー、衣替えしながらニヨニヨしちゃいましたよー、出しましたよー、これ着たいよーっっっっ!



何の事は無い黒い帯です。柄は『糸巻き』ていうんですかね『糸車』ですかね、織る前の糸をまとめておくアレです。
織りの帯・非常に控えめな金糸銀糸使い・二重太鼓という大変高度なお洒落度を要求される帯でして、果たしてオオノが締めこなせるのか甚だ疑問だったのですが、そのデザインと織りの美しさにあまりにも感動して衝動買いした帯です。
帯のデザインは、帯の織元さんがご自分でデザインされたんだそうだ。




散り広げられた糸は全て「織り」で織り出されています。
織元さんが自分でデザインして技術をおもいっきりぶち込んで織っただけありまして、まずは胴全て(!)に散り広げられたこの『糸』の光景の美しい事。どちらかというと若干腰が強く、癖のついていない真っ新な糸が散り広げられたこのリアルな曲線は、織元さんならではの光景をデザインに写し取ったのではなのではないでしょうか。

そして、全体の背景は僅かな凹凸で表現される無地の市松格子の地紋です。

が。



市松格子の際に金糸がチリと僅かに覗いています。
凹凸を表現する際、裏に通してある金糸を市松の凹凸の厚みに覗かせる。わざわざ覗かせる。
憎い……憎いわ……なんてストイックな演出…………!!!

普通だったら『この帯見て見てや、全部 裏に金が通ってんでんがなーほらーここにもここにも金出てますまんまんがなー!』って表柄に織り出してくるってもんですが、わざわざ表には出さないで、模様を織り出す都合上裏の糸がちょこっと出ちゃいました都合上ですから的な顔をして、実は『そういうデザイン』みたいな……憎いわ!そこまでやるか!憎いわ……なんてストイックな演出…………!

そして鼻血吹いたのが『たれ』。お太鼓の下にペロンと出ている端っこです。



………わざわざ…わざわざ!ここに!金ラインを一本出すようにデザインしたのか!

帯の反物状態の端には『ここが最後ですからねー』って意味もかねて『線』が入っています。実はこの『線』、織元さんによって太さや柄に個性があるものなのですが、大抵は帯を仕立てる際に中に織り込んで見えないようにしてしまいます。
が。
これはこういうデザイン。
帯の織元が『俺が織った!』とプライドと技術を込めて織り上げたデザインというのが、ここでキリっと表現されている気がして感銘を受けた2013年の冬のことでございますですことよ奥様。

大変高度なお洒落力が要求されるこの帯ですが、きちんと似合うように中身の自分の品格もAGEて行かねばね。この帯は自分をステップアップさせてくれる帯だと思う。似合うようになろう。
そして…たみこさんの『あらいいじゃないコレ、今度貸して』攻撃を華麗に避けねば……!(切実)

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