京都:鮨 まつもと [食べたもの]
その後、『鮨 まつもと』へ。
東京・新橋の『しみづ』さんの方が、祇園で4月頭に独立された『鮨 まつもと』。『しみづ』ではご主人の傍らでお手伝い(?)をなさっていた若造さんだったのだが、『鮨 まつもと』のカウンター越しで見た彼は、立派なご主人の顔になっておられた。
『鮨 まつもと』は、京都で江戸前鮨ということで、結構なふれこみで開店したらしい。そのへんのくだりはあちらこちらからいろいろ聞いた。「祇園で江戸前」「名店出身の肩書き」ということで、京都内外で手厳しい前評価も聞いていた。
個人的には、「なぜわざわざ祇園で?」だったのだが、物件を紹介してもらったのがご縁で、別にどなたかのご実家が祇園とかいうことではないらしい。
しかし、どうなんだろう、例えば京都方面のサバなどは、「しめ方」がキツい。
江戸前のサバやコハダの「しめ方」は、祇園の人に取っては物足りないだろう。
江戸前では絶対に扱わないグジや甘鯛はどんなもんだろう。
逆に京都では扱い方が違う穴子や鮪はどうだろうか。
江戸前鮨の好きなオオノにとっては、京都で好きな江戸前鮨が食べれてありがたいが、祇園の人にとっては、『鮨 まつもと』はどう映るのだろうか…。
ところで、今現在、概して手際の不慣れさに、若干のマイナス評価が付くご主人。まだ独立したばかりなので、それはまだしょうがない。しかし、見ていて気がついたのだが、手際の不慣れさではなく、お客さんに話しかけられると、手が止まってしまう癖がある。開店最初から満席のカウンターに握りを出しながら、お話も聞いて相手をしながら握っては無理だろう。しかし、この癖は直していって欲しい。まだ一人でカウンター8席(+後ろのテーブル4席)を切り盛りしているので、難しいところなのだろう。
さらに、祇園の真ん中という場所柄、ゆくゆくはお茶屋さんの出前(?)もこなしていかねばならないだろうから、はやく慣れて手際が良くなって欲しいと思う。
以下、味の意見なのだが、あくまでも個人的な好みに基づく意見であることを前提にしてほしい。新橋『しみづ』と比べてどうかということ。正直、『しみづ』さんの6掛けくらいで食べれれば上出来だろうと思っていたのだが、個人的にはギリギリ許容範囲内に感じた。コハダにおぼろを挟んだりして、京都にあわせて工夫を凝らしている。
『しみづ』さんで好きだった干瓢のキリっとした味が健在でうれしかった。赤身大好き人間にとって赤身が残念だった。赤身のモノの関係なのだろうが、ちょっと身がボロボロ。(でも京都の人はあまり鮪食べないから関係ないカナ?)若干シャリと赤酢がこなれていなく感じたのは、また次回伺う頃には変わってくるだろうと思っている。

【鮨 まつもと】
住所 : 京都市東山区祇園町南側570-123
電話 : 075-531-2031







